2019/9/24 雨

株とか為替とか

先週末に比較して昨日の株は世界的に軟調。
コモディティでは金(Gold)が続伸、銅も続伸し原油は反落した。
為替ではドル指数先物(DX)が反発、ドル円では円が買われクロス円でも円が買われた。
米国債は1ヵ月物以外全般買われた(金利が低下)。
経済指標などでは独、仏、EUの製造業PMIの発表があったが、いずれも良くない。特にドイツ。ECBは最近利下げし資産買い入れも再開することを決定しているが、経済を持ち直すことはできるのだろうか。

市場はややリスクオフのムードが漂っているが、米中貿易戦争絡みのニュースなどに反応したようである(下記はCNBCの記事)。

www.cnbc.com

ただ、この件は大統領が意図したものではないようである(下記はCNBCの記事)。

www.cnbc.com

FOMCは思ったよりタカ派な内容だったので、トランプ大統領が利下げを促すために何かやってくるのではないかと思っているのだが、今のところおとなしい。
Fedに対する批判のコメントは出しているが、それはいつものことである。

やるとしたらまた追加関税だろうか。中国を為替操作国に認定した後何も音沙汰がないのも気になる。利下げしてもドル安にはなっておらず、Fedの今後の方針もはっきりしない。ドル指数先物(DX)と実効フェデラルファンド(FF)金利を図にすると下記の通り(自分で集計・加工したデータを使用)。

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トランプ氏は不満だろう。

気になったニュース

米国の国立経済研究所(National Bureau of Economic Research;NBER)がトランプ氏のTweetと金利の関連性に関する論文を公表した。

下記はCNBCの解説記事。

www.cnbc.com

この論文によると、トランプ大統領のFedに対する批判は市場の金利見通しに影響し中央銀行の独立性を脅かしているとしている。
著者らは、
「我々はトランプ大統領による緩和的金融政策を求める持続的なプレッシャーが市場のより低い金利の予測に表れている強い証拠を発見した。」
「市場参加者はFedを行政から独立していると考えていないという我々の発見は、現実の中央銀行の独立性に関して間接的にではあるが重大な結果をもたらす」
「トランプ大統領がFedの決定に直接の影響を与えないとしても、彼の政治的圧力はFedに関する市場の期待を変化させることで政策に影響を与えうる」
としている。

トランプ大統領に問題はないとは思はないが、独立性ということに関してはFedにも問題があるのではないだろうか。市場の顔色を窺い過ぎだと思う。方針もコロコロ変わるし。


ニューヨーク連銀総裁のジョン・ウィリアムス(John Williams)氏がLIBOR(London Interbank Offer Rate)について警告している。

下記はCNBCの記事。

www.cnbc.com


先週Fedが2008年以来となるレポ取引(repurchase operation)を行うなど最近荒れ模様の短期金利市場(下記リンク先参照)。

 

www.satosatosato.com

 

ウィリアムズ氏によるとこの問題は中央銀行の行動により今のところ解決したそうだが、別の問題としてLIBOR廃止について警告している。LIBORは以前問題を起こして2022年に廃止が決まっているのだが、氏によるとLIBORの延長などを期待して準備ができていない銀行が多すぎるそうだ。

一投資家としてはこんな銀行側だけの問題で市場をかく乱するのは避けてほしいものである。

 

以下、FOMCのメンバーのニュースがいくつかあったので記録しておきたい。

・ロバート・カプラン(Robert Kaplan)氏, ダラス連銀総裁、投票権なし

2019年9月24日

www.reuters.com

「私が懸念しているのは米経済に表れている弱い部分が他の部分に今後数か月かけて広がっていき、ついには労働市場に達し、 消費者信頼感を減退させ消費行動に影響を与える可能性があるということだ」
「もしわれわれが消費の弱体化の証拠を見るまで待っているとしたら、それは待ち過ぎだろう、わたしはそれよりも適度で限定的な行動を今行いたい」
「(逆イールドを)解決するために今行動をとるのが賢明であると考えており、だから7月と9月にそれを支持した」

・エリック・ローゼングレン(Eric Rosengren)氏、ボストン連銀総裁、投票権あり

2019年9月20日

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「金融緩和の潜在的なコストの一つは低金利は家計や企業に過度なリスクを取らせてしまうということだ」
「リスク資産の価格は長期で持続不可能なレベルに達している。・・・。もし景気が減速したらそれを増幅する可能性がある」
「経済がしっかりしているときに利下げすることは普通ではないことだ」
「市場は明らかに景気拡大を続けるために刺激が必要だと信じている。私の考えは異なる。データは回復が金融緩和なしでも続くことを示唆している」

・リチャード・クラリダ(Richard Clarida)氏、副議長

2019年9月24日

www.cnbc.com

「(金利について)我々は会合ごとに決めていくことになるだろう。事前に決まったコースはない」