2019/10/15 雨 寒い

株とか為替とか

先週末~昨日の株は世界的に堅調だった。
コモディティでは金(Gold)が続落し、銅は続伸、原油は反落した。
為替ではドル指数先物(DX)が続落したがドル円ではドルが買われ、クロス円は円が弱い。また、ユーロ、ポンドが強い。
米国債は全般売られた(金利が上昇)。

先週末に行われた貿易問題に関する米中閣僚級会合の結果を市場は好感したようである。大した進展はなかったと思うのだが。
為替では米国の金利は上がっているのにドル安が進んでいる。Brexit絡みでユーロ、ポンドが買われているのも大きいと思うが、ドル元もかなり下げている(チャートは下記。自分で集計。加工したデータを使用)。

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特にポンドは動きが荒く近寄りたくない感じ。Breitに結論が出るまでもうしばらくは荒れ狂いそうだ。

市場はリスクオンの雰囲気が漂っているが、米中貿易問題もBrexitもまだ全然解決していない。また、解決したとしてもその先どうなるだろうか。現在は貿易問題に隠れてやや影が薄い感じがするが、米国の金利という重要な問題が再び注目を集めることになるのだろう。
FedWatchでは一時期およそ9割まで行っていた10月FOMCでの利下げの確率が、閣僚級会議後約7割まで低下している。貿易問題が決着すればただでさえ少ないFedが利下げする根拠がさらになくなる。再び利上げに向かう可能性すらあるだろう。その時株式市場や実体経済は現在の水準を保てるだろうか。

Fed師匠、それQEですやん

下記の日記でも書いたFedのバランスシートの拡大再開について。

 

www.satosatosato.com

 詳細については後日説明するとしていたが、その内容が明らかになった。
下記はReutersの記事。

www.reuters.com

期間は10月15日から開始で、少なくとも2020年の第2四半期まで継続。金額は月間600億ドルで短期国債が対象。

先週バランスシートの拡大再開を明らかにした際、パウエル氏は「これはQE(quantitative easing;量的緩和)ではない。あらゆる意味でQEではない」と言っていたので小規模なもにするのだろうと思っていたのだが、かなり大きな規模である。QE3での購入額は月間最大でMBS(住宅ローン担保証券)400億ドル、米国債(長期)450億ドル。対象の違いはあるが国債の購入額だけで言ったら今回の方が多い。「QEじゃないよ」といいつつ徐々にQE化していくつもりなのだろうと思っていたが、もうすでにQEみたいなもんだった。

Fedはバランスシートの「縮小」を8月に止めたばかりなのにもう拡大にかじを切らざるを得なくなった。Fedから反省の弁は聞かれないがこれは明らかに失策だろう。
QEは非伝統的な政策であり、やってしまった後どうなるかは誰も知らない。QEの本性はいったん始めてしまったら最後、購入した資産を減らせず増やしていくしかない泥沼のような政策だったのだろうか。なんかねずみ講とかそっち系っぽい話だ。中央銀行がそんなことを続けていいのだろうか。何も問題を起こさずにこんなことがずっと続けられるとは思えないのだが、いったいこの先どうなっていくのだろう。

一方、今回の発表に対する市場の反応は意外と冷静である。去年の年末にパウエル氏がバランスシートの縮小は「Autopilot」状態だと言ってしまった後株式は暴落したが、今回はほとんど反応がない(買われてもいいはずなのに)。レポ市場混乱への対応に過ぎないという評価なのだろうか、それとももうQEには効果がないということなのだろうか。