2020/2/3 曇り時々雨;QE4 レポ金利(Repo rate)

QE4(QE lite)

週末はやらないと決めていた株の売りを解禁すべきかどうか悩んでいた。
悩んだ原因は下記の日記でも書いたやつ。

 

www.satosatosato.com

 

ジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長がFOMC後の記者会見でQE4の終了を示唆したのである。
もう一回何を言ったのか書いておくと、下記の通り(以下、Press Conference Transcript(FRBのサイト;https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcpresconf20200129.htm)から引用)。

「・・・
As our bill purchases continue to build reserves toward levels that maintain ample conditions, the role played by active repo operations will naturally recede. Over the first half of this year, we intend to adjust the size and pricing of repo operations as we transition away from their active use in supplying reserves. This process will take place gradually and, as indicated in today’s FOMC directive to the Desk, we expect to continue offering repos at least through April to ensure a consistently ample supply of reserves. Based on current projections, we expect that the underlying level of reserves will durably reach ample levels sometime in the second quarter of this year. As we get close to that point, we intend to slow the pace of purchases and transition to a program of smaller reserve-management purchases that maintains an ample level of reserves without the active use of repos. At that point, as in the pre-crisis period, our balance sheet will be expanding gradually over time, reflecting the trend growth in the demand for currency and other Federal Reserve liabilities.
・・・」

あくまで現状から判断してだが、今年の第2四半期のどこかで準備金は十分な(ample)レベルに達するだろうから、そこに近づくにつれてTビルの購入額・ペースを減速させるつもりであるとしている。
次回のFOMCは3月17日-18日。いきなりは停止しないだろうからここでテーパリングを宣言し、4月から徐々に減額して6月で購入終了というような感じだろうか。

ただそれは何もなければの話だ。「何も」というのはレポ金利のこと。そもそもQE4は昨年の9月のレポ金利急騰を受け、市場に十分なキャッシュを提供することを目的に開始された。だからレポ金利が落ち着いているなら止めていい、というか行う根拠がない。
レポ金利をもとに算出されるSOFR(Secured Overnight Financing Rate)のチャートは下記の通り(FRED(https://fred.stlouisfed.org/series/SOFR)から得たデータを加工・編集したもの)。

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普通フェデラルファンド(FF)金利に近い動きをするレポ金利だが、去年の9月に急騰しているのが分かる。そして現在までのところ去年のような高騰は起きておらず、比較的安定して推移している。
今後FedがQE4を終わらすかどうかはレポ金利の安定性にかかっている。急騰したらさすがにニュースにはなるだろうが、チェックは欠かさないようにしたい。まあこのまま何もなければテーパリング後終了ということになるのだろう。

QEが資産価格をゆがめているという批判も多いし、Fedもたぶんやらなくて済むならやりたくないだろう。レポ金利が安定しているにもかかわらず、株安とかデータの悪化とかを理由にQE4を続ける可能性は低いと思う。
例えばダラス連銀総裁のロバート・カプラン(Robert Kaplan)氏はバランスシートの拡大が資産価格の上昇をもたらしているとして危惧を示し、常設レポファシリティー(standing repo facility)の設置を提案している(下記、Reutersの記事)。

https://www.reuters.com/article/us-usa-fed-kaplan/feds-kaplan-says-rates-appropriate-flags-balance-sheet-concern-idUSKBN1Z82HH

実際株高の原因をQEとする人も多い。前述の記者会見では下記のような直球の質問も出ている(以下、Press Conference Transcript(FRBのサイト;https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcpresconf20200129.htm)から引用)。

Steve Liesman氏(CNBC)「・・・, a lot of people in the market are sort of concerned that it looks like QE and they’re trading that way. Are you concerned that the market is embracing this like a QE program and that the rise in the stock market is linked to it and you may then experience something of a tapered tantrum,the way Chairman Bernanke did when he tried to roll it off?」

多くの市場関係者がQE4をQEのようなものだと考え取引している。市場がこれをQEだと考え、株高をもたらしているという懸念をもっているか?という質問。これに対してパウエル議長は下記のように答えている。

パウエル議長「・・・In terms of what affects markets, you know, I think many things affect markets. It’s very hard to say with any precision at any time what is affecting markets. What I can tell you is that you know what our intention is. It is to return reserves to an ample level.・・・」

多くの事象が市場に影響を与える。何が市場に影響しているのかを正確にいうのは難しい。言えるのは我々の意図は準備金を十分なレベルに戻すことだということだ。とのこと。
QE4が株高をもたらしている可能性について否定してもいいところだが、そうはしていない。やはり懸念はしているのだろう。

で、株(指数)の売りをどうするか。
私も株高はQEに支えられていると思っているので、QE4が続く限り売りはやらないと決めていた。
そして現状はまだ続いており、停止を示唆しただけで決定したわけではない。
しかも新型肺炎の影響ですでに売られ始めている。
この状況ではまだ売れないかな。新型肺炎はいずれ収まるし株も戻すだろう。それにQE4は終わるとしてもバランスシートの縮小を始めるわけでもない。売りのリスクはまだ高いと思う。状況次第だが、やるとしても3月FOMCでQE4の方向性がはっきりしてからでもいい気がする。
というわけでまだ解禁できずという結論。我慢。

娘のかわいいやつ

娘まだ一人でトイレができない。
大の時は私がお尻を拭いてあげたりするのだが、ウォシュレットを使うときお尻に水が当たると「プルッ」と震える。
かわいい。笑うと怒られるので笑えない。