2020/4/10 雨のち晴れ;バーニー・サンダース(Bernie Sanders)氏が選挙戦撤退、Fed(FRB)がジャンク債ETFを購入対象に追加、OPEC+が減産に合意

バーニー・サンダース(Bernie Sanders)氏が選挙戦から撤退

ついにこの時が来てしまったかという感じだが、サンダース氏が選挙戦から撤退することを表明した(下記はCNBCの記事)。

https://www.cnbc.com/2020/04/08/bernie-sanders-is-out-of-the-race-but-he-promises-to-press-his-agenda.html

サンダース氏は「I cannot in good conscience continue to mount a campaign that cannot win and which would interfere with the important work required of all of us in this difficult hour(勝つことができず、そしてこの困難な時に我々すべてに求められる重要な仕事の邪魔になるようなキャンペーンを続けることは良心的にできない)」とコメントしている(記事から引用、筆者訳)。

米国内での新型コロナウィルスの流行もピークが近そうだし、株価も戻してきているので可能性は低いがまだ盛り返すチャンスはあるかもと思っていたが、氏がおっしゃるとおりまあこの状況では仕方がないだろう。
ただ、キャンペーンはやめるものの投票用紙に名前は残しておくそう。

サンダース氏は次のようにも言っている(記事から引用、筆者訳)。

「Let us go forward together, the struggle continues」(一緒に前に進もう、戦いは続く)

御年78歳だが、次の大統領選も出るんじゃねえのかという気がしてくる。

 

Fedがジャンク債ETF購入も視野に

昨日Fedがプレスリリースを出し、その中で地方政府や中小企業などに対する総額で2兆3000億ドル規模の支援策明らかにした(Press releaseへのリンク先は下記)。

https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20200409a.htm
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/files/monetary20200409a2.pdf

中小企業に民間銀行を通じて融資を行うなど様々な政策を打ち出しているのだが、上記の中で「The Facility also may purchase U.S.-listed ETFs whose investment objective is to provide broad exposure to the market for U.S. corporate bonds. The preponderance of ETF holdings will be of ETFs whose primary investment objective is exposure to U.S. investment-grade corporate bonds, and the remainder will be in ETFs whose primary investment objective is exposure to U.S. high-yield corporate bonds.」とあり、いわゆるジャンク債ETFも購入する可能性があることを明示している。
以前の発表では社債ETFについては投資適格債のものだけが対象になっており、今回対象を広げた。
原油安でシェール企業が窮地に陥っているが、彼らは多くのジャンク債を発行していることからこの辺を意識してのことなのかもしれない。
なお、今回発表された政策の多くは9月までの期限付き。

金融危機を防ぐべくFedはこれまで数々の策を打ち出してきたが、株式市場の反応は冷淡だった。
が、今回の発表は素直に好感して上昇している。
だいぶ冷静さを取り戻してきているように思える。

 

OPEC+が減産に合意

昨日電話会議を開いたOPEC+。結構時間がかかったっぽいが、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意した(下記、ロイターの記事)。

https://jp.reuters.com/article/opec-plus-production-cut-idJPKCN21R3JO

また、7-12月は日量800万バレル、2021年1月─2022年4月は600万バレルの減産を行う。

ただ、上記記事によるとOPEC+の関係者は米国など他の産油国が日量500万バレルの減産を実施することを期待すると述べているが、OPEC+の声明文にはこの点について言及がない。
米国も会合に招待されていたが、実際参加したかどうかも不明だそう。
さらに、複数の関係者はOPEC+は米国の参加が不可欠と考えており米国の参加を促すため緩やかに減産を進める方針だといっているらしい。
一方、現在までのところトランプ大統領は減産の実施に前向きな発言はしておらず、それどころかサウジアラビアが減産を進めなれば制裁や関税を課すと警告している。

今回一応減産が合意されたが、おそらくアメリカが身を切らずにOPEC+だけが減産を行うことはないだろうと思う。本当に減産が実行されるかどうかは今後のアメリカの出方次第だろう。
サウジもロシアもシェアが欲しいから価格戦争を仕掛けたはずだ。
何の戦果もなしに彼らがこのまま引き下がるとは思えない。

原油先物価格はこの発表後大きく下げている。おそらく減産の規模に失望したというよりは、アメリカが減産を行うのかどうかが不確実なために減産合意が実行されるのかどうかも分からない状況を嫌気したからだろうと思う。
短期的にはアメリカが減産を行うことをはっきり表明しない限り大きく上げることはないのではと思う。

上記記事によると「ロシアの政府系ファンドのキリル・ドミトリエフ氏はロイターに「OPECプラス以外の産油国が減産に参加すると期待している。あすの20カ国・地域(G20)会合で決まるかもしれない」と述べた。」(上記記事から引用)とある。
原油先物価格はアメリカの減産を促していると思うが、トランプ大統領はどう答えるだろうか。