2020/05/11 晴れ;VIX指数の動きをリーマンショックとコロナショックで比較する

VIX指数が30を切った

新型コロナウィルスの感染拡大による市場の動揺で急上昇していたVIX指数。
世界各地で感染拡大が収束傾向で株も買われていることから下落が続いていたが、昨日30を下回った。

VIX指数の動きをリーマンショックの時と今で比較すると下図のようになる(FRED(https://fred.stlouisfed.org/)から得たデータを加工・編集したもの)。

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グラフからわかるようにリーマンショックの時より上げ方も下げ方も急。
リーマンショックの時はVIXが最初に30を上回ってから次に30を下回るまでの期間は約8か月もかかっているのに、今回は2ヶ月ちょっとで30を切っている。

もちろんリーマンショックと今回のコロナショックでは原因が全然違うし、比較対象としては適当でないのかもしれない。
でも違うということが大事なのだと思う。
コロナショックの原因は明確にウィルスであり、得体のしれない金融危機ではない(いまのところ)。
ウィルスは所詮一過性の問題。個人的には今後夏季に入る北半球では感染の拡大は収まっていくと思っている(下記記事参照)。

 

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「問題は一時的である」という市場の予想がVIXの動きにも表れているように見える。
しばらくは株式指数の売りはやめておこうと思う。
場合によってはバブル化するかも知れないとさえ危惧する(もうしてるのかもしれないが)。

でも、ウィルスが消えれば問題が全部なくなるとも思えない。
例えばコロナショックのせいで世界中でさらに債務が膨れ上がるだろう。
しばらくはコロナを言い訳にして誰も文句を言わないだろうし。
ただ、フリーランチは無い。
この膨大なツケ問題に世界はどう落とし前をつけるのだろう。

債務の拡大速度が持続可能なレベルを上回っていることはIMFとかいろんな人がかなり前からさんざん指摘しているが、今までのところ大きな問題は起きていない。
今回も無事やり過ごせるのだろうか。

同じことを何回も日記に書いている気がするが、金利が低く保たれているうちは大丈夫だろう。
例えばFed(FRB)も今や実質ゼロ金利だし、もうしばらくあげれないだろう。QEも同様に止められないだろうし。
インフレ率2%を超えてが大きく上昇していけばQEを止めて利上げせざるを得なくなるかもしれないが、今のところそんな兆候はない。
米国やそれ以外の多くの国でもむしろコロナショックにより下がっている。
長年低インフレだった米国のインフレ率が大きく上昇するストーリーは思いつかないけど、なんにせよ上がってしまったらもう終わりだろう。
利上げすれば株は売られるが、しなければしないでインフレ率が急上昇してドルの価値は大きくさがりやっぱり株は売られる。
米経済が金融引き締めに耐えられない(と市場が考えている)ことは2018年末に証明されてしまっていると思う。

政府が緊縮財政を行うようになるリスクもあるのかもしれないが、トランプ大統領が自らそんなことをするとは到底思えない。今年は大統領選の年だが、民主党だってこの状況で緊縮の「き」の字でも言ったら選挙に勝てるわけがないだろう。

あと膨らむ債務がドル安を引き起こす可能性もあると思うが、今のところドル安どころかドル高に振れている。まあ米国以外も似たような状況だということもあるだろうし、腐っても基軸通貨である。債務を理由にドルが大きく売られるのは考えにくい。
トランプ大統領も最近では「強いドル」指向に変わってしまったし。

となるとやっぱり大事なのはインフレなのかな。
米国以外でも膨大な借金を抱えている国はたくさんあり、差は有れど状況は似たようなものだろう。
各国インフレ率が今後どうなっていくのか、注視したい。